はじめに
普段は1週間とか3ヶ月単位ではふりかえっているけど、年単位でふりかえることをしていなかったなと重い、2022年、自分自身がやったことのふりかえってみる。
2022年はどんな年だったか
一言で言うと、自分が今まで積み重ねたものが通用しなかった年だった。
3月からプロジェクトを新規立ち上げするチームのメンバーとなった。この時に多くの経験をさせて貰った。
フロントはWeb Componentsに挑戦したり、バックエンドは今まで触ったことのないRustで書いたり。CI/CD周りも一から作ることが多かった。
チーム・アジャイルな動きに関しては計画の立て方が今までのような1イテ◯ポイントといったキャパシティベースの立て方じゃなくて、どのイテレーションまでに何を作らないといけなくて、それに向かってチームがどう成長させるかどうかを考えるといった、綿密な計画を引くという違いがあった
詳細については以下のスライドにまとめてLTで登壇した。
新規立ち上げは自分にとっては難しかった
いろんな経験が積めた一方で、苦い経験も多かった。
既存プロジェクトとどうしても違うところとして、意思決定の回数がとても多いと感じた。
新しく作るのでアーキテクチャもゼロから作る。言語・FWも自分たちで決める。必要なストーリーを出して、開発側のストーリーも含めて、どういう優先順位でやるか。細かいところだとチームの稼働時間や朝会、定例をどうするかなど、大小決めることが絶え間なくやってくる感じだった。
そうなると人間どうしても疲弊するので、細かい部分になると「こうでいいんじゃないか」みたいな発言をしてしまうのだが、それに対してチームメンバーからは「なんで?」と頻繁に問われる。「なんとなく・前のチームがこうだったから」みたいな理由を話すと「考えることを自ら放棄している」とフィードバックを受ける。
あらためてふりかえってみると、そのとおりだなとは思っていて、過去のチームの成功体験をそのまま持ってこようとしていても、いまのチームに必ずフィットするわけではない。だからこそ、テーラリングをするなど、考えることが必要だった。
2021年4月に、いまの会社に転職してきて自分が過去経験したアジャイル(スクラムでの開発)との違いにいい意味でギャップを感じた部分はあったが、今回はそれ以上だったと思う。
それこそ今まで培っていたものを見つめ直さないといけないと思うくらいには。
今後
2022年は自分の中で上手く動けずに悔しいなーって思うことが多かった。
特にアジャイルにおいては知識・経験は積めてきていると思ったので、このプラクティスをやる意義や他のプラクティスとの関連性の深堀りはまだまだ足りないと感じたので、新しく入ってきたメンバーにも自分なりの言葉で説明できるようになっていきたい。
技術的なところでは、何か得意な言語をちゃんと1個確立させたいと思う。
今まではPython、Kotlin、Rust触ってきたけど、この中だとKotlinが書き味が好きだったのでもっとちゃんと極めたいというのがある。関数プログラミングも何か一つやりたいとは思う。
よく読んでた本
最後に、2022年読んでて面白かった本をいくつかピックアップしてみる(技術書はない)
エッセンシャル思考
無駄を省いて大事な物事に集中をする考え方を説いている。
ビジネス価値の高いストーリーを優先的に着手して、素早くフィードバックを得るアジャイルな考え方にも通じる部分がある。
エフォートレス思考
エッセンシャル思考の続編で、少ない労力でより大きな成果を得るかについて書かれている。
遅考術
しっかり、よく考えるというのはどういうことなのか、と悩んだ時に読んだ本
システム1、システム2の思考モードの違いを説明していて、システム2を引き出す為にいったん思い浮かんだ思考にストップを掛けて一旦否定するなどの考え方について書いてある。